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TANAKA Masafumi
陶芸作家・田中雅文Official blog
 
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■ うつわの鋳込み型をつくる その13 使用型を整える2 完成
それでは、その13(型の完成)です。

うつわの制作工程 063-1

上下面の面取りが終わったら…

次に鋳込み口を整えます。

小刀を使って、目安のラインまで、
少しずつ削って整えていきます。



うつわの制作工程 064-1

鋳込み口には、上が広がるものと、下が広がるものの、
大きく2種類の形がありますが、今回は作業の進め方を
考えて、上が広がるかたちにしました。

うつわの制作工程 065-1

全体が整ったら、最後に耐水ペーパーで仕上げます。

前回も書きましたが、必要性がなければ、
型の外側をここまでキレイにしなくても、
内側さえ目的のクオリティになっていれば型として十分です。

僕の場合は…

色土を使うので型の外側があまり凸凹していると
違う色の土と混合してしまうことがあり、
型をキレイにしやすくするために表面を整えています。

また、最終的に見えない部分も作品の中の何かになって
一つのものが完成すると考えているので…(^^)

と…いうわけで…


うつわの制作工程 066-1

これで、今回のつくるシリーズの石膏型の完成です。

全13回、写真枚数60枚以上を使っての制作工程のご紹介でしたが、
今回も長期にわたり、お付き合いいただきまして、本当にありがとうございました!!!(^^)

また機会がありましたら、なにかご紹介できればと思います。

この鋳込み型から、どんな作品が生まれるのか…

ぜひ、10月4日(土)から石川県金沢市、KOGEIまつきちさんで
開催される「たこ焼き から うつわ」展で実物をご覧いただければと思います。
どうぞ宜しくお願いいたしますm(_ _)m


たこ焼き から うつわ

会期 : 2014年10月4日(土)~10月13日(月) 10:00~18:00 定休日:火曜日
会場 : KOGEIまつきち  石川県金沢市安江町12-28
HP  : http://www.kogeimatsukichi.com/




おまけ

うつわの制作工程 067-1

こんな風に、この型の隙間に泥粧(液体の土)を流して、
作品を作っていきます。

完成までもう少し!頑張ります(^^)


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コメント
以前作品を拝見する機会があり、細部まで緻密に作られた作品に感動いたしました。

私も鋳込みを勉強しておりまして、とても参考になる事柄が多く、制作過程を大変ありがたく読ませていただいてます。
不躾ですみませんが、作られている型ですぐに鋳込み作業を行われていたのに驚きました。
石膏型が完全に乾燥するまでに結構な時間がかかり、型が仕上がった段階で扇風機を一晩中当てたりしましたがそれでもなかなか乾かなかったのですが、田中様はどういった方法で乾燥させておられるのでしょうか?

この型から生み出される新たな作品とても楽しみにしております。
私は関東に住んでおりますので近県での催事などありましたら伺わせていただきたいです。
[2014/09/23 00:28] URL | noz #JalddpaA [ 編集 ]
nozさん

こんにちは。いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
また作品もご覧いただいたとのこと、ありがとうございます!

型の乾燥につきましては…

「できるだけ狭く囲った箱の中で、除湿機(温風除湿)、扇風機(空気の循環)を使って乾燥させる」

というのが、今僕が使っている方法で一番早く乾く方法です。

除湿機は、できれば「デシカント(ゼオライト)方式」のものが型の乾燥には適しています。
これは、年間を通して使えること、また機械から温風が出るため乾燥室内の温度が上がり、効率的に乾燥させることができます。

扇風機を入れるのは、除湿機の風力では乾燥室内の循環が不十分なためです。

段ボールなどの間仕切りで天井も閉じて、乾燥室の空間をできるだけ狭く囲うことでさらに効率的に乾燥させることができます。


ちなみに、今回ご紹介した型の場合は、約24~36時間で完全乾燥という感じです。

また1日、鋳込み作業に使った型(10回転ぐらい)で約8~12時間で完全乾燥という感じです。

既にご存知かもしれませんが、石膏型は型自体の温度が45℃以上になると結合している水分が反応し始め、吸水性にムラが出はじめます。急速に乾燥させることは問題ありませんが、窯やヒーターなどの場合は、石膏表面温度に注意が必要です。

型の乾燥について思いつくところを書いてみましたが、ご不明な点などありましたら…なんでもご相談ください(^^)

10月の始めより、東京の恵比寿で展覧会が予定されています。
また詳細などブログでお知らせさせていただきますので、もしお時間ございましたらご覧いただければと思います。どうぞ宜しくお願いいたします(^^)
[2014/09/23 12:45] URL | TANAKA Masagfumi #- [ 編集 ]
田中様

展覧会前でご多忙な中とてもご丁寧にご説明いただきありがとうございます!
とてもとても参考になりました!
さっそく除湿機と扇風機を組み合わせて試してみます!

短時間電子レンジにかけては冷ますの繰り返しでも早く乾燥できると聞いたことがあったのですが型を痛めてしまいそうで扇風機を当てるのみでした。

図々しいお願いですが、あと1つだけ質問させてください。
今回楕円形の型を作るためにPPシートを使われていますが、最初に石膏を流す際に底の部分に粘土を敷いていないようにお見受けしたのですがPPシートと底の隙間から石膏が流れ出ることはないのでしょうか?
思った以上に強力な石膏の水圧に負けて石膏が流れ出てしまうことが何度かありましたので疑問に感じました。

また東京の展覧会のご案内ありがとうございました。
恵比寿というと以前展示会をされていた「空箱」さんですか?
詳細のご案内楽しみにお待ちしております。
[2014/09/23 22:46] URL | noz #JalddpaA [ 編集 ]
nozさん


いえいえ…m(_ _)m(^^)

うまく作業が進むことをお祈りしております!


楕円の壁ですが、ブログの写真では見えないですが…
(撮り方が悪くてすいません…(><))

PPシートの外側から土のより紐で、下のガラス板に固定しています。

また少し補足的なことになりますが、石膏のセオリーで、
流し込みに支障がなければ、できるだけしっかり攪拌した方が、
いい石膏ができるというのがありまして…

原形のかたちが簡単な形であれば、しっかりと攪拌して、
トロミがついた状態で流し込むことで、かなり決壊を予防することができます。

ただし、複雑なディティールなどの隅々まで石膏が行き渡らないことも
ありますので、形を見ながらの判断になりますが…

また何かご不明なところ、ご質問がありましたら、なんでもお知らせくださいm(_ _)m

展覧会は、恵比寿の三越さんでの催事になりますが
また詳細を今日明日ぐらいにはお知らせさせていただければと思います。
もしお時間ございましたらぜひご覧ください(^^)


[2014/09/24 06:37] URL | TANAKA Masafumi #- [ 編集 ]
田中様

コメントありがとうございます。
またまたご丁寧にご説明ありがとうございました。

なるほど、やはり粘土でせき止めているんてますね。撹拌の事も教えてくださりありがとうございました。
早速やってみます。
恵比寿三越のご案内楽しみにしています。
都合が合いましたら拝見させていただきます。
[2014/09/24 11:52] URL | noz #JalddpaA [ 編集 ]

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