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TANAKA Masafumi
陶芸作家・田中雅文Official blog
 
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田中雅文

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■ ブロックの立体を作る その1
今日から少しずつではありますが、僕の立体作品の
制作工程をご紹介させていただこうと思います。

もしご興味のある方はどうぞ、お付き合い下さい(^^)



DSC_9334.jpg

まずは今回使用する土…
このブログでいつもご紹介させていただいている磁土です。

瀬戸の丸石窯業さんから送っていただいております。
他にもいろいろな粘土を扱っておられますので、よろしければ是非(^^)



DSC00567blog.jpg

この土を泥粧にして型に流し、ブロックの形にしていきます。

そして…  ・・・

作って作って…



DSC_9344.jpg

はい!(^^)

今回は全部真っ黒です。写真に写っているもので約500個…

明日はこれの仕上げをご紹介します(^^)

ではではm(_ _)m




 

 

 


■ ブロックの立体を作る その2
今日は大阪はドシャ降りの雨です。。


それでは続きです…m(_ _)m

DSC_9347.jpg

型から抜き取ったブロックのパーツは写真のように
口の空いた容器のようになっています。



DSC_9348.jpg

この側面の部分を一つ一つカットして
穴を開けていきます…

この作業を1000個、両面…

ひたすらに(^^)



それでは、続きはまた明日m(_ _)m(^^)





 

 

 


■ ブロックの立体を作る その3
それでは、昨日の続きをご紹介させていただこうと思います(^^)


ブロックの側面をひたすらに切って…

DSC_9370.jpg

片面… 終了。。



DSC_9364.jpg

そして、両面… 終了ですm(_ _)m

この上下の写真…

違いが…

…  ありませんね。。 ごめんなさい。。(^^)

両面無事カットが終わった ということが、
お伝えしたかったということで…m(_ _)m



DSC_9372.jpg

そして、赤いブロックも同時進行で進めておりました(^^)



というわけで、これでパーツの仕上げが終了!

次は素焼きです☆

その様子はまた明日m(_ _)m

ではでは…(^^)m(_ _)m



 

 

 


■ ブロックの立体を作る その4
それでは続きです…

仕上げが終わったブロックを素焼きするべく、
窯に詰めていきます。

今回使用する窯は、30kwの電気窯。。


DSC_9375.jpg

こんなふうに、キッチリ整列して並ぶので、
それはそれは大量のパーツが入ります。。



DSC_9378.jpg

そして、窯詰め完了!

それでも、30kwの窯がブロックのパーツで
いっぱいになりました。。

今回は、黒と赤を合わせて1250個…

灼熱の800度の世界へいってらっしゃい!(^^)




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■  ブロックの立体を作る その5
それでは続きです(^^)

素焼きしたブロックパーツの窯出しをします。。


DSC_9390.jpg

窯出しは棚板ごと…少しでも作業を少なく…(^^)

棚板一枚に120個  が19枚…

移動だけでもなかなか…   なかなかです。。



DSC_9387.jpg

台車で運搬…(^^)

崩れないように。。そーっと…(><)


それでは、続きはまた明日m(_ _)m(^^)



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■ ブロックの立体を作る その6
それでは続きをご紹介させていただこうと思います(^^)


DSC_9391.jpg

素焼きを終えたブロックパーツを、ホコリを落とすため
水の中につけジャブジャブと洗っていきます。

ここでしっかり素地に水を吸い込ませることがポイントで、
こうすることで、素地の吸水性が無くなり、
表面に付いている細かい削りカスなどをスムーズに落とすことができます。



DSC_9392.jpg

ある程度の個数で、ためていた水を変えます。
写真は水を抜いたときの様子…

こんなにホコリや切りクズが…(^^)

スポンジなどを使って洗える形の場合は、
洗い流す感じでも大丈夫ですが、このパーツはそれが難しいので…(^^)

というわけで、続きはまた…。。(^^)m(_ _)m




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■ ブロックの立体を作る その7
それでは、続きですm(_ _)m


DSC_9395.jpg

洗ったブロックパーツを窯で乾燥…

写真は大学の30kw電気窯…

大学に来るまでは自分の工房の20kwの窯、一基でやりくりですが、
この辺が、やっぱり設備の規模が違いますね。。

でもこんなことができるのも、今年度いっぱいです…

自分の工房では、こうはいきません。。
ありがたみをがっつり感じつつ、しっかり頑張っていかなければ…

この2基の中に、ご紹介している黒ブロック1000個、同時進行で進めていた白ブロック1000個、赤ブロック250個がギッシリ詰まっています。。

今度は、200度キープで5時間…カラッカラ!になってきて下さい!(^^)



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■ ブロックの立体を作る その8
いよいよブロックを組み上げていく行程に突入ですが、
何よりも形を決めないことには始まりません…


DSC_9290.jpg

というわけで、写真のようにプラスティックのブロックを使って、
立体図面を作ります。。


頭の中でボヤァ~と考えていた形を最後の最後に
一気に形におこします。

ここが、一番の勝負!
いろいろなことを集結させて形を考えます。。

後は、この立体図面を見ながら窯の中で
ブロックを積み上げていきます。

その様子は、また次回m(_ _)m




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■ ブロックの立体を作る その9
つづきましては、釉掛けですm(_ _)m


DSC_9295.jpg

その釉掛け…なんですが、このめちゃくちゃ急いでるときに限って、
何かが足りなくなるのです…。。

作れる時間は過去にきっといっぱいあったはずなのに…


ということで、まさかの釉薬作りから…

100番のフルイの上に50番を乗せて、時間短縮。。

たわしで網の上をなでると、驚くほど早くフルイを通せます(^^)




DSC_9296.jpg

あたらめまして、釉掛けの行程です。

釉掛けといっても、パーツを接着させるための
接着剤として使うため、ブロックの底面にのみ付けていきます。


写真のようにボウルに入れた釉薬の中にスポンジを浮かべ、
ブロックの底にペチョっとやっていきます(^^)

その後、すぐに板に乗せて釉薬面を平らにしておきます。




DSC_9297.jpg

ここまでくれば、もうひといき!ガンバリマスm(_ _)m(^^)





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■ ブロックの立体を作る その10
それではここからが正念場…

窯詰めの様子をご紹介します。

ブロックが窯の中で積み上がっていく様子を
順を追ってご紹介させていただこうと思います。


DSC_9299.jpg

まずは、今回使用する窯です。

中しか見えず申し訳ございませんが、
30kwの電気窯です。

深さが約90cm弱あります。



DSC_9301.jpg

そして、第1段階。。

作品になる部分の下に捨て台を同じブロックで組みます。

模型では斜めになっていましたが、実際の焼成時は、
この上に作品となるブロックを積み上げることで、
まっすぐ直立した状態で組み上げることができます。

そしてその上にアルミナ粉(分割剤)を塗ります。

これを塗っておくことで、焼き上がった後に、作品部分と
この写真の台の部分が分割されるというわけです。

かなりややこしい説明になってしまいましたが、
これから積み上がっていく様子をご覧いただければ、
なんとなく分かっていただけるかと…(^^)

ではでは。。続きはまた(^^)


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■ ブロックの立体を作る その11
窯詰めのつづきですm(_ _)m


DSC_9302_20121201175414.jpg

土台となる捨て台の上に作品となる部分の
ブロックをひとつひとつ積んでいきます…

ここからは以前からご紹介の通り、

黒色のブロックが本体部分なので、
土台と色が違って分かりやすいかな…と思います。

これが白ブロックだと、どこからなのか…どこまでなのか…

ここからは、ひたすらに模型を見ながら、
ブロックを積み上げていきますm(_ _)m



DSC_9303_20121201175416.jpg

模型とただ、ただ睨み合いながら、
今回作品となる部分の組み立てが終了。。

このあたりまでくれば、少し体勢も楽になります(^^)
これで、黒ブロックが約300個積み上がりました。

窯が外にあるので、太陽で妙なライトアップがなされていますが、
どうぞお気になさらずに…(^^)m(_ _)m


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■ ブロックの立体を作る その12
それでは、続きですm(_ _)m

DSC_9305.jpg

作品になる黒いブロックを積み終えたら、
その上にさらに捨てブロック(写真の白ブロック)を
積み上げていきます。

こうすることで、この捨てブロックが重りになり、
また高低差を少なくすることで、窯の中で
ブロックが崩れるのを防ぐことができます。



DSC_9307.jpg

というわけで、これを同時進行であとふたつ。。
合計3個の立体を積み上げ、窯詰め終了です!(><)



DSC_9308.jpg

いざ!スイッチON!!!!!




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■ ブロックの立体を作る その13
というわけで…

窯!…オープンです!


DSC_9312 (2)

まっすぐに積み上がっていたブロックが、
熱の力によってグニャァ~っとなり、

ひとつの塊になりました。。



DSC_9313 (2)

コントラストもハッキリして、より作品になる部分と
それをサポートしている部分が分かりやすく
なったかなと思います。



DSC_9314 (2)

この後、上下のブロックを
取り去り、真っ黒のブロックだけが作品になります(^^)


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■ ブロックの立体を作る その14
こちらには3個中残りの1個が積み上がっています。

横からの画像なので、まっすぐ積み上がっているのが、
分かりやすいかと思うのですが…(^^)

今回は1250度で、最高温度キープを30分。

窯の熱の力でブロックパーツがグニャァ~っと変形し、
独特のラインとフォルムを作り出します。

それと共に、パーツの底につけた釉薬が溶けてくっつき、
一つの立体となり完成するというわけです。。

今日はビフォーアフター形式で(^^)

DSC_9311_20121218203301.jpg

こちらが焼成前… まっすぐ積み上がっています。。



DSC_9316 (2)

そして昨日もご紹介しました焼成後です。。

ぐにゃぁ~~っとなっているのがわかりますでしょうか?(^^)


というわけで、無事3個の立体が焼き上がりました(^^)



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■ ブロックの立体を作る その15-完成-
長らく制作工程をご紹介させていただきましたが、
なんとか無事完成し、作業も最終段階…



DSC_9319_20121222155852.jpg

写真撮影です。。
この後、梱包して展覧会会期を待ちますm(_ _)m



DSC09362-2.jpg

こちらが今回完成した作品なんですが…
また展覧会が始まっていないため、大変…大変…申し訳ございませんが、
なんとなくの全貌をご紹介させていただきますm(_ _)mm(_ _)m

「動億 -douoku- 」

集まってひとつの形をつくるもの・・・
自分の中に自然に浮かんだものは、小さなころ夢中になって遊んだブロックのおもちゃでした。
キレイな四角いブロックは窯の中の土の動きを記憶し、やきものとなってその姿を現す。


長らくお付き合い頂きまして、ありがとうございました!m(_ _)m

この作品は、2013年2月27日より、大阪高島屋7階グランドホールにて行われる
「創立60周年記念 未生流中山文甫会いけばな展」でお花と共に展示されます。

まだ、少し先の展覧会ではございますが、お時間ございましたらご高覧いただければ幸いです。


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